再エネ・技術

自工会、水素普及に向けたロードマップを公表 - 自動車産業ポータル マークラインズ - MarkLines

2026-05-26
自工会が水素普及に向けたロードマップを公表し、FCVや水素エンジン、トラックなどへの展開を明らかにした。

専門家の視点

自工会が水素普及のロードマップを公表しましたが、そこには「物語先走り」の構造が潜んでいます。実体として、現状の水素供給コストはガソリンや電気と比べて著しく高く、商用車での実証段階です。水素ステーションの整備数も限定的で、2030年までの目標に対して進捗が遅れています。ロードマップは水素エンジンやFCV(燃料電池車)の普及目標を掲げる一方、その前提となる「再生可能エネルギー由来のグリーン水素」の生産量やコスト低減の具体的な道筋が曖昧です。物語は「脱炭素の切り札」という期待を強調しますが、実体である技術の経済合理性やインフラ整備の実行性との間にギャップがあります。隠れた前提は「水素が電池EVと並立する」という想定ですが、現実には欧州や中国の政策が電池EVに資源を集中させており、水素は商用車や特殊用途に限定されつつあります。このロードマップの成否は、2030年までに水素供給コストをどこまで下げられるかにかかっており、その間に競合技術がさらに進化するリスクを織り込んでいません。日本企業のGX人材は、この物語と実体のズレを埋める具体的な行動計画を求められているのです。

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