企業動向

日本自動車工業会/大型水素トラックによる幹線輸送を推進、今後10年で1500台規模目指す

2026-05-25
日本自動車工業会は、大型水素トラックによる幹線輸送を推進し、今後10年で1500台規模の普及を目指す方針を示した。

専門家の視点

大型水素トラックの普及目標として今後10年で1500台規模という数字は、現状の水素供給インフラや車両製造コストを考えると、実体に対して物語が先行している構造です。現在、日本国内での大型水素トラックの実証台数は限定的であり、水素ステーションの整備も都市部に偏っています。この目標は、技術的な実証段階から社会実装への移行を加速する意図があるものの、実体としての供給網・充填時間・車両価格の経済合理性が伴わなければ、期待だけが先行し、普及が停滞するリスクをはらんでいます。隠れた前提として、「水素調達が低コストで安定する」ことがありますが、現時点ではグリーン水素のコスト競争力は確立されておらず、その前提が崩れると目標達成は困難です。次の観測点は、自動車工業会が示す1500台のうち、実際に量産モデルとして市場投入される台数と、水素ステーションの整備計画が同時に進むかどうかです。この構造は、物語先走りが実体を補正する方向に働くか、逆に期待が実体を置き去りにするかを、今後数年で見極める必要がある典型的なケースです。

2026年05月25日 17:20 / 経営 日本自動車工業会/「ジャパンモビリティショービズウィーク2026」開催を決定 トラックニュースはトラックに関するB2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています

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