制度・政策

1 総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会 次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会 第 - meti.go.jp

meti.go.jp 2026-05-21
経済産業省の総合資源エネルギー調査会における次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会の会合開催記事

専門家の視点

この小委員会の動きは、次世代の電力・ガス事業基盤という長期テーマを掲げながら、具体的な論点が本文に一切示されていない点で、物語先走りの構造が典型的に現れています。タイトルからは制度設計を進める場の存在だけが見え、再生可能エネルギー導入や系統安定化といったはずの実体が翻訳されていないのです。ここで問うべきは、委員会が「何を」ではなく「誰のために」開かれるかです。既存事業者の延長線上にある議論では、分散型電源や需要家参加という新たな市場構造に対応できません。電力システム改革が送配電分離で一区切りついた後、次なる実体は需要側の柔軟性と地域間連系の深化です。しかし、それが具体的な数値やスケジュールに落ちない限り、この委員会は政策の器だけが先行する空虚な会議体に終わります。次の観測点は、本会合の議事録や配布資料で、系統利用ルールや容量市場の見直しが実効性をもって議論されるかどうかです。日本のエネルギー政策は、理念と運用の非対称性を解消する実行レイヤーが常に不足しており、今回もその例外ではないと判断します。実体欠落の構造が改善されない限り、この場は将来像を語るだけの儀式に過ぎません。

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