2025年度「長期脱炭素電源オークション※1」で5件落札 開発総容量は11.4GWhに※2 - PR TIMES
2025年度の長期脱炭素電源オークションで5件が落札され、開発総容量は11.4GWhに達したことが発表されました。
専門家の視点
2025年度長期脱炭素電源オークションで5件、11.4GWhが落札されたという事実は、まず「実体」として蓄電池の大型案件が制度に乗り始めたことを示しています。しかし、この数字だけでは、その容量が実際に系統連系され、運転を開始するまでの時間軸が不透明です。長期脱炭素電源オークションは容量市場とは異なり、収益の安定性を保証する仕組みですが、その分、事業者が実証段階から建設、運転開始に至るまでのリスクをどう負うかが課題です。ここに「物語」の過剰な楽観が潜んでいます。制度導入自体は物語として前向きですが、執行段階で人材不足や送電網の空き容量という物理制約が立ちはだかるのが日本の現実です。市場はこのオークション結果を歓迎する「期待先行」の構造にありますが、本当に注視すべきは、落札事業者が調達した機材の納期や工事の認可プロセスです。隠れた前提は「落札イコール実現」という見方です。実際には、蓄電池の導入は数年内に可逆的な投資判断が可能であり、この11.4GWhのうちどれだけが長期運転に入るかは未知数です。