JFEスチール、スクラップ溶解能力「最大6倍」の新型電気炉を千葉で稼働 - MONOist
専門家の視点
JFEスチールが千葉で新型電気炉を稼働させ、スクラップ溶解能力を最大6倍に高めるという発表ですが、実体と物語の間に明確なズレが存在します。実体面では、最大約45万トン/年のGHG削減効果を掲げる一方、高炉からの転換には原料としてのスクラップ品質や安定供給、電力の脱炭素化という物理的・経済的制約が伴います。特に、電気炉で高級鋼を生産するための技術的ハードルや、再生可能エネルギー電源の確保が進んでいるかどうかは不透明です。物語としては、2030年までのトランジション期というビジョンが示されていますが、その達成経路や中間検証ポイント、失敗時の代替策が具体的に語られておらず、物語先走りの構造になっています。期待面では、投資家や市場がこの技術への期待を先行させる可能性が高く、実際の生産量や電力調達コストで期待が裏切られるリスクがあります。この記事が当然とする前提は「電気炉導入=脱炭素の確実な解決策」ですが、それは電力ミックスの低炭素化が同時に進まなければ空回りします。次の観測点は、同社が調達する電力の排出原単位と、スクラップの品質管理が高級鋼生産を達成できるかどうかの実証結果です。
JFEスチールは、東日本製鉄所(千葉地区)の第4製鋼工場電気炉が稼働を開始したと発表した。スクラップの溶解能力は約30万トン(t)/年で、GHG排出量削減効果は最大約45万t/年を見込む。 JFEスチールは2026年4月30日、東日本製鉄所(千葉地区)の第4製鋼工場電気炉が、同月29日に稼働を開始したと発表した。設備投資額は約180億円となる。 第4製鋼工場ではステンレス鋼を製造しており、高炉からの溶銑と自所発生スクラップを主原料とした製鋼プロセスを採用している。今回の電気炉導入により、高炉溶銑の一部をスクラップに代替することで、GHG(温室効果ガス)排出量を削減できる。 スクラップの溶解能力は約30万トン(t)/年で、従来比で最大6倍となる。GHG排出量削減効果は、最大約45万t/年を見込む。 同社は、2030年までをカーボンニュートラルに向けたトランジション期とし、低炭素プロセスへの転換を進めている。今後も、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを推進するとしている。 Copyright ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 中国式市場経済は「多産多死」と「神の見える手」で成長、どゆこと? 切削技術を活用したゴム成形金型屋の「自社製品」に驚いた話 「新興勢力に圧倒的に劣っている」――ホンダは開発を根本から変えられるか ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境
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