再エネ・技術

産油国カザフスタンなどから帰国した小池都知事、面会した大統領に石油関連の「協力お願いした」

2026-05-23
小池都知事が水素サミットで東京都の水素社会実現に向けた取り組みを紹介した国際的な動き。

専門家の視点

小池都知事のカザフスタン訪問は、表向き水素やスマート農業などGX関連の国際協力を掲げながら、実際には産油国への石油関連協力要請が核心だったことが記事から読み取れます。実体としては、イラン情勢を背景にしたエネルギー安全保障の文脈であり、トカエフ大統領の具体的な反応は不明のまま「手応え」と語るにとどまります。ここには「目的と手段の倒置」が見られます。GX推進という手段を前面に出すことで、石油依存の継続という本来の目的を覆い隠しているからです。また、協力要請の受益者が都民なのか日本企業全体なのか曖昧で、「主語の曖昧化」も指摘できます。水素サミットや水害対策視察は象徴的な行動であり、削減量や投資規模といった具体数値が一切示されていないため、規模と効果のギャップも疑われます。読者が期待する脱炭素への本気度と、実際の石油関連協力の間には明確なズレがあり、現地の地政学的リスクや利害関係者への影響は省略されています。日本企業・GX人材は、国際交渉においてGXが建前化しないよう、技術輸出と化石燃料依存からの転換を整合させる戦略が求められます。

読売新聞 2026年05月23日 22時15分 小池百合子・東京都知事は23日夜、オランダと中央アジア・カザフスタンへの出張から帰国した。カザフではカシムジョマルト・トカエフ大統領と面会した。東京・羽田空港への到着時に報道陣の取材に応じた小池氏は、同国が産油国であることを念頭に、トカエフ氏に「イラン情勢に関連して我が国への協力をお願いした」と明らかにした。 小池氏は17日に出発し、18〜19日にオランダのアムステルダム、ロッテルダムを訪れた後、移動を挟んで21〜22日にカザフの首都アスタナを訪問した。いずれも招待を受けた。当初は24日に帰国を予定していたが、都内での公務のため1日短縮した。 アムステルダムでは、市長と会談やワーキングランチを行い、水害対策やスマート農業などについて意見を交わした。その後、同市の「水と共生する都市モデル」事業を船上から視察した。 ロッテルダムで開催された世界最大級の水素分野の国際会議「世界水素サミット」では、パネルディスカッションに登壇し、水素社会の実現に向けた都の取り組みを紹介した。小池氏は「世界の水素関係者が一堂に集まる会議。水素の開発、制度がどうあるべきかといったポジティブな発言が多かった」と振り返った。 協力要請に対するトカエフ氏の反応は明言しなかったが、「公式な場で私の方から申し上げた。(カザフは)日本に対する思いのあつい国。日本企業も参加して石油開発も行っていることから、必要な対応をしてくれると期待している」と手応えをにじませた。 アスタナではこのほか、市長主催の夕食会で国際金融やAI(人工知能)・デジタル分野などでの連携を確認し、懇親を深めた。都とアスタナは昨年12月、デジタル分野などでの交流・協力に向けた合意書を交わしている。

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