再エネ・技術

未利用の「温泉付随ガス」を燃料として活用 北海道ガスが発電実証

2026-05-21
北海道ガスが温泉付随ガスを燃料に利用する発電実証を開始。未利用エネルギーの活用促進を図る。

専門家の視点

この取り組みは、資源循環と地域分散型エネルギーの両立を狙う実証ですが、現時点では「実体が翻訳されていない」構造が色濃く表れています。温泉付随ガスは、地熱地域に存在するメタン主体のガスで、これまでは大気放出または廃棄されてきた未利用資源です。北海道ガスがこのガスを燃料として発電に活用する実証は、測定可能な実体として、技術的には可能であり、経済合理性も局所的には成立し得ます。しかし、物語の部分では、記事が「未利用エネルギー活用促進」と大義を掲げる一方で、具体的な発電規模やコスト見通し、CO2削減効果の数値目標が示されていません。ここに物語と実体のズレが生じています。誰が実行するのかという実行レイヤーも、研究協力契約の範囲内にとどまり、商業化や事業化の主体が不明確です。隠れた前提として、このガスが「無尽蔵あるいは持続的に採取可能」と見なされている点がありますが、実際には温泉資源の枯渇リスクやガス組成の変動が実証の再現性を左右します。

北海道ガスは北海道立総合研究機構と研究協力契約を締結し、温泉付随ガス利活用促進に向けた実証実験を開始したと発表した。地域の未利用エネルギーの活用促進を図る狙いだという。 北海道ガスは2026年5月19日、北海道立総合研究機構と研究協力契約を締結し、温泉付随ガス利活用促進に向けた実証実験を開始したと発表した。地域の未利用エネルギーの活用促進を図る狙いだという。 温泉付随ガスとは、温泉をくみ上げる際に発生する天然ガスのことで、主にメタン、窒素、二酸化炭素、水蒸気などで構成されている。北海道内ではこうした温泉付随ガスが約500カ所の源泉で確認されているが、多くの場合、可燃性の天然ガスを分離する設備などで処理した上で大気放散している。主成分であるメタンは温室効果ガスでもあり、温泉付随ガスの活用は地球温暖化対策の観点からも重要な課題になっているという。 実証試験では、アイシンと北海道ガスが共同開発したガスエンジンコージェネレーションシステム「コレモ」を活用し、温泉付随ガスを燃料とした場合の燃焼性を評価。今後の利活用に向けた課題の整理と解決策の検証を進める。 運転試験は、北海道立総合研究機構の実験設備における模擬試験および、条件に適合する温泉付随ガスが湧出する自治体での現地試験を計画している。将来的にはコレモで得られた知見をもとに、給湯暖房機など他のガス機器への適用拡大も視野に入れるとしている。実証期間は2026年4月から2027年3月まで。 Copyright ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 建設をエネルギーとICTで変える「BUILT」オープン!! 【特集】改正FIT法で対応必須! 太陽光発電の運用保守 ITmediaはアイティメディア株式会社の登録商標です。 メディア一覧 | 公式SNS | 広告案内 | お問い合わせ | プライバシーポリシー | RSS | 運営会社 | 採用情報 | 推奨環境

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