TBSグループ 赤坂熱供給 水素熱源設備 稼働開始記念式典 - 都庁総合ホームページ
専門家の視点
小池知事が「都心部でグリーン水素を本格活用する初めての取組」と位置づけた今回の式典は、確かに象徴的な第一歩です。しかし、ここでの構造的な論点は、実体(設備稼働という物理的成果)に対して、物語(「水素社会実現」というビジョン)が大きく先行している点にあります。グリーン水素の調達量やコスト、年間の熱供給量といった具体的なKPIが示されず、都の支援スキームや需要拡大の道筋も不明瞭です。また、「つくる・はこぶ・つかう」の政策フレームはあるものの、肝心の「誰が実行するのか」という実行レイヤーが都庁とTBSに限定されており、民間事業者や市民がこの恩恵を受けられる時間軸は見えません。隠れた前提は、「都心部で実証すれば自然に需要が拡大する」という楽観です。実際には、グリーン水素の価格が現行の都市ガスと同等になる見通しは立っておらず、本設備が実証段階を超えて事業として自立できるかは不透明です。この記事の構造は「物語先走り型」であり、次の観測点はこの設備の稼働率と、都が今後示すグリーン水素の具体的な需要創出策にあります。
令和8年(2026年)5月12日(火曜日)、小池知事は、TBS放送センター(港区)にて開催された「TBSグループ 赤坂熱供給 水素熱源設備 稼働開始記念式典」に出席しました。 小池知事は、「水素はエネルギーの安定供給と脱炭素の切り口の一つ。都は、『つくる』、『はこぶ』、『つかう』、この3つのキーワードの下で、水素社会の実現に向けた様々な取組を実施している。今回稼働を開始する水素設備ですが、この東京のど真ん中、都心部において、グリーン水素を本格的に活用するまさに初めての取組となっており、導入にあたって、都も支援させていただいている。今後、都内でこのグリーン水素の需要を拡大していく上で、非常に重要な本日の取組。どうぞ今日を契機にして、クリーンで安心な水素社会の実現に向けた歩み、皆様と共に一層加速してまいりましょう。」と述べました。
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