再エネ・技術

水素40%混焼 JERA米ガス火力、隣接製油所から配管直結 - 日経GX

2026-05-20
JERA参画の米リンデン火力発電所で水素混焼比率最大40%の商用運転を実現、隣接製油所から配管直結で水素供給

専門家の視点

JERAが米ニュージャージー州で実現した水素40%混焼の商用運転は、技術的には確かな実績として存在します。隣接する製油所から水素を配管で直結するという供給構造も、実体として整っています。ただし、この成功事例が一般化可能かどうかが構造的な論点です。製油所由来の副生水素という特殊な供給源に依存しており、グリーン水素の製造コストや大規模供給網の不在という現実を覆すものではありません。ここに「物語先走り」の構造があります。JERAの発表は「水素混焼の商用化が可能」という物語を強調しますが、本質的には特定条件での限定的成功にすぎません。また、記事が当然としている「水素供給網は既存のガスインフラを活用すれば構築可能」という前提は、配管直結が成立する立地や副生水素の安定供給が年間を通じて保証されるという条件付きです。両立しにくい二つの事実は、技術デモとしての成功と、その一般化に必要なコスト・インフラ整備の遅れです。次の観測点は、同様のモデルを日本国内の火力発電所に展開する場合の、水素調達コストと配管距離の経済合理性がいつ示されるかです。

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