再エネ・技術

道路が“発電所”になる日 国交省が進めるインフラGX | エコノミックニュース

2026-05-20
国土交通省が進めるインフラGX推進計画で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池が市場の注目を集めているという記事。

専門家の視点

道路インフラへのペロブスカイト太陽電池導入は、物的な設置スペースの有効活用という点で物理制約を緩和する現実的なアプローチです。しかし、この計画には「物語先走り」の構造が潜んでいます。現時点でフィルム型ペロブスカイト太陽電池は大規模実証段階にあり、量産時の耐久性・変換効率・コストという三つの現実が実用化の壁として立ちはだかっています。国交省のロードマップは2025年度からの社会実装を掲げますが、10年以上の長期実証を経た既存シリコン系太陽電池と比較して、この技術が道路という過酷な環境でどの程度の寿命を持つかは未知数です。 ここでの隠れた前提は「導入さえすれば発電量が増える」という楽観ですが、実際には道路の維持管理サイクルと太陽電池の寿命をどう同期させるか、という実行レイヤーの論点が抜け落ちています。点検・補修のたびにフィルムを張り替えるコストと手間を誰が負担するのか、制度設計はまだ白紙です。市場の期待は技術的可能性に走りすぎており、実体である施工性と経済合理性の裏付けが不足しています。

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