再エネ・技術

中部電と丸紅新電力、非FIT低圧太陽光400カ所開発 - ニュース - メガソーラービジネス plus

2026-05-19
中部電力と丸紅新電力が非FIT低圧太陽光発電所を400カ所開発する事業を発表

専門家の視点

中部電と丸紅新電力が非FITの低圧太陽光を400カ所開発する計画は、実体として経済合理性の裏付けが進んでいることを示しています。FIT依存から脱却し、自家消費型やオフサイトPPAなど市場メカニズムで収益を上げるモデルが現実化しつつあるのです。ただし、物語の面では「非FIT」という言葉がもたらす脱炭素への強い期待感に対し、実際の事業は系統接続の制約や用地確保、需要家との契約リスクなど、ハードルが少なくありません。ここには物語先走りの構造が潜んでいます。また、期待のレイヤーでは投資家や電力市場が非FIT太陽光を次の成長領域と見て走り気味ですが、400カ所全てが順調に稼働する保証はなく、実証段階と商業段階の時間軸が混同されやすい点が注意です。隠れた前提は「低圧でも非FITなら収益が立つ」という思い込みです。実際には、低圧は売電単価が低く、小規模ゆえに管理コストが相対的に重くなります。中部電と丸紅が規模と分散でこれを克服できるかが、このモデルが一般化するかどうかの分水嶺です。次の観測点は、この400カ所のうち何割が計画通りの収益を出せるかという長期実績です。

中部電力と丸紅新電力(東京都千代田区)は、中部エリアにおいて、固定価格買取制度(FIT)・フィード・イン・プレミアム(FIP)の認定を受けない低圧事業用太陽光発電所400カ所を開発する。5月15日に発表した。 太陽光パネルの出力は合計約40MW、連系出力は合計約20MWで、年間発電量は約4280万kWhを見込み、年間CO2排出削減効果約1万8000tとなる。2026年度以降に着工し、2027年度中に運転を開始する予定。 丸紅新電力が発電所の開発・建設を担当する。完成した発電所は中部電力が買い取って運営・管理を行う。発電した電力は、中部電力ミライズのオフサイト型PPA(電力購入契約)サービスを通じて需要家に供給する。 中部電力グループは、再生可能エネルギーを主力電源の一つに位置付け、目標として掲げる「2030年頃に保有・施工・保守を通じた320万kW以上の拡大」の達成に向けて電源開発に取り組んでいる。 Copyright 2026 Nikkei Business Publications, Inc. All rights reserved. このページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。著作権は日経BP、またはその情報提供者に帰属します。 掲載している情報は、記事執筆時点のものです。

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