企業動向

2026 ビジネスアップデート 四輪事業再構築に向けた「3本の柱」 | Honda Stories

2026-05-19
ホンダが2050年カーボンニュートラルに向け、EVやハイブリッド、カーボンニュートラル燃料などを組み合わせた多角的な事業戦略「3本の柱」を発表した記事。

専門家の視点

Hondaの四輪事業再構築計画は、EVシフト一色の業界トレンドの中で、ハイブリッド車に開発リソースを集中させる現実的な選択です。実体として、北米の余剰生産能力をハイブリッド車に振り向け、2029年までに15車種投入という具体的なマイルストーンが示されました。しかし、この計画の核心は「物語先走り」の構造にあります。EVを未来の主軸と掲げる同業他社のビジョンとは異なり、Hondaはハイブリッド車と次世代ADASで「操る喜び」を強調しますが、この物語が有効なのは、バッテリー価格低下や充電インフラ整備といった物理制約が解決されないという前提に立つからです。市場の期待は、この計画の実効性に疑念を抱く層と、現実的な選択として評価する層に二分されるでしょう。隠れた前提は、「ハイブリッド車の需要が2029年以降も持続する」という点です。ここに構造的ズレがあります。もしEVのコスト競争力が想定以上に早期に高まれば、この戦略は中間技術への過度な依存と見なされるリスクをはらみます。

2026年5月14日にHondaは都内で、四輪事業の再構築に向けた取り組みと今後の事業の方向性について説明会を開催しました。 三部社長は市場環境の変化を踏まえた四輪事業改革の方針を説明。コスト体質の改善や開発効率の向上、重点地域への経営資源の集中投入による魅力ある商品の拡充を通じ、競争力の向上を図る考えを示しました。あわせて、HondaとAcuraの次世代ハイブリッド車のプロトタイプを披露しました。 三部社長は、四輪事業再構築の鍵として、コスト体質の改善、開発効率の向上、そして重点地域への経営資源集中による商品ラインアップ拡充を挙げました。これらを通じて、四輪事業の収益力強化を図ります。 今後は、まず3年を目処に四輪事業体質改善に集中的に取り組み、引き続き盤石な収益性を有する二輪や金融の事業成長と合わせて、2029年3月期には、過去最高の営業利益水準への回復を目指します。また、2027年から次世代ハイブリッドモデルを投入。注力地域である北米・日本・インドに対して、お客様のニーズを見極めながら、ラインアップが不足しているカテゴリーへ新たに商品を投入します。 Hondaはその実現に向け、「経営資源の戦略的再配分」「ものづくり体質の徹底強化」「外部リソースの戦略的活用」を戦略の3本柱として取り組みます。 「需要動向を見据えたパワートレーンポートフォリオの見直し」と「重点地域への商品ラインアップ拡充」の2つの施策に取り組みます。 「需要動向を見据えたパワートレーンポートフォリオの見直し」では、開発・生産リソースを、ハイブリッド車に再配分し、当初のハイブリッド車の投入計画よりもさらに前倒し、魅力ある商品の拡充につなげます。 2027年からは計画通り、ハイブリッドシステムとプラットフォームを共に刷新した、次世代ハイブリッド車の投入を開始。北米を中心に、2029年度までにグローバルで15車種を投入していき、ラインアップ拡充を図ります。また、米国オハイオの完成車工場では、余剰能力をすべてICE(内燃機関)車・ハイブリッド車に充てるとともに、北米すべての工場でハイブリッド車生産ができるようにします。 次世代ハイブリッドシステムでは、エンジンの高効率エリアの拡大と、ハイブリッドユニットの駆動効率の向上などにより、世界最高効率のパワートレーンを実現します。 操縦安定性などの全方位進化や、さらに軽量化した次世代プラットフォーム、電動AWDユニットを組み合わせることにより、10%以上の燃費向上と、Hondaならではの五感に響く上質・爽快な走りのさらなる進化を目指します。 また、新たな移動体験価値を提供する「次世代ADAS」は、2028年発売に向けて開発を進めており、その後5年間でグローバル15モデル以上のハイブリッド車に適用していきます。 ハイブリッド車へ搭載することで、ドライバーの意のままに「操る喜び」と、ストレスのない快適な移動体験の組み合わせによるHondaならではの提供価値を、より多くのお客様に体感いただきたいと考えています。 「重点地域への商品ラインアップ拡充」では、今後さらなる成長戦略を描く市場として、北米、日本、インド、そして抜本的な競争力強化に取り組む中国に対し、次のように取り組みます。 底堅い需要を持つ大型車については力強い走行・牽引性能に、環境性能も兼ね備えた、Dセグメント以上の大型ハイブリッドモデルを2029年に投入。Honda、Acura両ブランドで次世代ハイブリッド技術搭載モデルを投入し、ラインアップを拡充します。 軽自動車を中心にEVの拡充を図り、2028年にはN-BOX(エヌボックス) EVを投入予定です。 2026年1月の東京オートサロンで発表した「SPORT LINE」「TRAIL LINE」のラインアップ追加に加え、2027年からはSUVモデルを中心に次世代ハイブリッドモデルを投入。2028年以降は、新型VEZEL(ヴェゼル)を皮切りに、次世代ハイブリッド/次世代ADAS搭載モデルを展開します。 インドの特性・嗜好にあった商品をお届けするべく、インドベストの性能要件へ再定義し、全長4メートル未満のカテゴリー、ミッドサイズカテゴリーに対するインド向け戦略モデルを2028年から投入します。 現地の標準化部品、ADASなど次世代技術における現地技術の活用や、現地パートナーのプラットフォームを活用した新エネルギー車(NEV)を投入することで、中国での知能化の圧倒的な進化スピードを取り込み、お客様のニーズに応えます。 高い競争力のもとで重点地域へ商品を届けていくため、「抜本的な原価低減」「徹底的な開発効率化」「環境変化に強い生産体質の構築」の3つの施策に取り組み、「ものづくり体質の徹底強化」を行います。 「抜本的な原価低減」で

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