企業動向

TDK、JSファンダリの新潟工場取得へ 脱炭素電源やGX投資に期待 - 日本経済新聞

日本経済新聞 2026-05-19
企業のGX対応事例として、現場で何が求められるかを知る手がかりになります。

専門家の視点

TDKがJSファンダリの新潟工場を取得する動きの背景には、半導体後工程向けの生産能力確保と同時に、再生可能エネルギー電源へのアクセスを獲得するという二重の目的があります。実体としては、新潟工場が立地する地域の水力や地熱といった脱炭素電源のポテンシャルが具体的な投資判断の材料となっています。しかし、工場の設備そのものが既存の半導体製造ラインであり、TDKが目指すGX関連製品への転換には追加投資と技術適合性の検証が不可欠です。ここには「物語先走り」の構造があります。つまり、脱炭素電源という資源への期待が、工場の生産能力や技術転用の現実を上回って語られている点です。また、誰が実行するのかという実行レイヤーも曖昧で、TDK本体のエンジニアリング部門とJSファンダリの既存人員の連携が鍵になりますが、記事では触れられていません。隠れた前提は、脱炭素電源さえ確保すればGX投資が自動的に成立するという発想です。実際には、電源のグリーン価値と工場の製造プロセスそのもののカーボンフットプリント削減が連動しなければ意味がありません。

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