再エネ・技術

再エネで世界に飛躍する日本企業 - 日経クロステック

日経クロステック 2026-05-17
日本企業が再生可能エネルギー分野で世界的な飛躍を遂げている状況を伝える記事。

専門家の視点

再エネ分野で日本企業の世界展開が加速していることは確かな実体です。浮体式洋上風力やペロブスカイト太陽電池など、技術面での優位性は測定可能な事実として存在します。しかし、物語として「飛躍」と表現するには、実体との間に明確なズレがあります。欧州勢や中国勢がすでに大規模な市場シェアと量産体制を確立している中で、日本企業の技術は多くが実証段階であり、商業スケールでの競争力は未検証です。 ここにあるのは「物語先走り」の構造です。技術開発の速さと制度導入の遅さという非対称性が無視されています。浮体式風力の導入目標はあるが、港湾法や漁業権調整など実行レイヤーの整備は追いついていません。また、「飛躍」というフレームが、経産省が再エネ海域利用法で掲げる2040年までの長期ロードマップと、企業が求める2030年までの短期収益化との時間軸の乖離を隠している点も看過できません。 隠れた前提は「技術力がそのまま市場競争力に直結する」という考え方です。実際には、量産コスト・サプライチェーン・政策の継続性といった実体が市場を支配しており、日本企業の技術が「飛躍」ではなく「追い上げ」の位置にあるのが現実です。

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