脱炭素電源入札、LNG300万キロワット超落札/約定総額も大幅増 - 電気新聞
電力広域機関が2025年度の長期脱炭素電源オークションでLNG300万kW超の落札を含む約定総額の大幅増を発表した。関連URL
専門家の視点
この記事が示す実体は、長期脱炭素電源オークションで脱炭素電源の約定量が前年比15.3%減となる一方、LNG専焼火力が2.3倍に増加し、約定総額も大幅に膨らんだ点です。入札上限価格の引き上げが応札価格に反映され、落札率は上昇したものの、脱炭素電源の募集量500万キロワットには届いていません。また、過去に辞退した水素・アンモニア混焼案件が再落札されるなど、事業計画の不確実性が露呈しています。語られ方としては、「脱炭素電源入札」と銘打ちながらLNGの伸びが主役であり、脱炭素目標と現実の需給ギャップがフレーミングされています。読者が期待した再生可能エネルギーや水素等の本格普及とは裏腹に、既存火力への依存が強化されており、このズレは「目的と手段の倒置」に該当します。つまり、制度設計の目的は脱炭素化ですが、入札上限価格の調整やLNG枠拡大という手段が結果的に火力維持を促進し、KPIの達成そのものが目的化しているのです。日本企業やGX人材は、技術実証と事業化の時間軸の差異を踏まえ、制度変更リスクを前提とした現実的なポートフォリオ構築が求められます。