再エネ・技術

「ネガティブエミッション技術/海洋CDRの工業的技術」領域 - nedo.go.jp

nedo.go.jp 2026-05-11
NEDOがネガティブエミッション技術や海洋CDRの工業的技術に関する情報を公開している。

専門家の視点

NEDOが公開するネガティブエミッション技術と海洋CDRの工業的技術領域は、実体と物語の間に構造的なズレを抱えています。実体としては、DACや海洋アルカリ化といった技術のラボ段階の成果やバイロットプラントの計画は存在しますが、工業的スケールでの実証設備や商業化に至った事例は極めて限られています。一方、物語では「ネガティブエミッション」や「海洋CDR」という言葉が、パリ協定の長期目標やカーボンニュートラル宣言と結びつけられ、あたかも近い将来に実装可能な解であるかのように語られる傾向があります。このズレの中心は、時間軸の非対称性です。技術の導入目標は2030年や2050年に設定されていますが、現状の技術成熟度(TRL)やコスト構造、社会的受容性の整備は、その時間軸に追いついていません。特に海洋CDRは環境影響評価や国際的な規制枠組みが未整備であり、制度の執行が技術開発に後れを取る構図が鮮明です。隠れた前提は、「技術が確立されれば自動的に社会実装される」という楽観的な見通しです。

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