再資源化事業等の高度化に係る認定申請の手引き ~類型③ 再資源化工程の高度化~ 令和8年 - env.go.jp
環境省が再資源化工程の高度化に係る認定申請手引き(類型③)を公表、令和8年度からの制度運用を見据えた実務ガイドライン
専門家の視点
この手引きは、再資源化工程の高度化という実体(技術基準・工程管理・KPI設定)を制度として整えたものです。しかし、物語(説明)において「循環型社会への貢献」という抽象的な目的に終始し、具体的な省CO2効果や資源循環率の数値目標、既存プロセスとの比較優位が明示されていません。そのため、期待(市場や事業者の反応)は「申請してもメリットが不明」と萎縮し、制度届出が形骸化するリスクをはらみます。 ここでの構造的ズレは「実体が翻訳されていない」ことです。手引き自体は令和8年運用開始という時間軸を明確にしており、可逆性(申請後の変更手続き)や産廃処理業の実行レイヤー(中小事業者の実務負担)にも触れられています。しかし、再資源化工程の高度化がなぜ脱炭素に直結するのか、という「なぜ今やるべきか」の物語が欠けています。 隠れた前提は「制度を作れば事業者が動く」という発想です。実際には、高度化認定を取得するメリット(補助金優先枠・排出事業者との契約優位)が可視化されなければ、申請は一部の先進企業に限定されます。