【国際】データセンター容量が過去2年間で36%急増。世界電力消費の2%に到達。IDCA
世界のデータセンター容量が過去2年間で36%増加し、世界の電力消費の2%に達したとのIDCAの報告を紹介。
専門家の視点
データセンター容量の36%増加と世界電力消費2%到達という数字は、確かに急拡大を示しています。しかし、ここで問うべきは実体です。「容量」の定義が不明瞭であり、IT負荷容量なのか総床面積なのかで電力消費への影響は大きく異なります。また、過去2年間の累積伸び率を強調することで、あたかも急激な成長が継続しているかのように語られていますが、年平均成長率に換算すれば約17%であり、トレンドの鈍化要因は考慮されていません。さらに、世界の総電力消費が増加している中で、相対的なシェア2%という数値だけを取り出すのは、比較基準として恣意的です。記事はAIインフラやセキュリティといった華やかなテーマを前面に出す一方、データセンターの炭素排出量や再生可能エネルギー調達率といった本来重要な脱炭素指標には触れておらず、利害関係者である電力会社や地元コミュニティの視点が完全に欠落しています。このような語られ方は、データセンター業界の成長を前向きにフレーミングし、環境負荷の増大という副作用を後景に追いやる危うさをはらんでいます。