再エネ・技術

"中国製の蓄電システム"に世界中から注文殺到 中東発エネルギー危機やAIの電力消費増加が追い風 - 東洋経済オンライン

東洋経済オンライン 2026-05-16
中国製蓄電システムに世界中から注文が殺到しており、中東情勢やAIの電力消費増加が需要を押し上げている

専門家の視点

中国製蓄電システムへの注文殺到という現象は、「期待先行」と「物語先走り」の二重の構造を持っています。実体として、中国の蓄電池産業は規模とコストで世界をリードし、中東のエネルギー危機やAIの電力消費増加という需要の後押しを受けています。この需要増加は確かな事実ですが、物語として「世界中から注文殺到」とフレーミングすることで、技術や品質の評価を超えた一種の「買い急ぎ」ムードを加速させている可能性があります。欧米では中国製品へのセキュリティ懸念や供給リスクの物語も同時に進行しており、実体と物語の国際的な非対称性が存在します。「中国製だから低コスト」という隠れた前提を問い直す必要があります。実際には、技術の互換性や長期的なメンテナンス体制など、価格以外の要素が長期的な経済合理性を左右します。市場の期待が先行して実体を歪めないか、制度や規格の非対称性がどこで顕在化するかが次の観測点です。現在の動きは、短期的な需要に押された過熱感を含んでおり、冷静な実体評価が欠けている構造と言えます。

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