再エネ・技術

【国際】風力発電製造大手、2025年設置容量が過去最高の178GW。中国メーカーが上位5社独占

2026-05-14
2025年の風力発電設置容量が過去最高の178GWに達し、中国メーカーが上位5社を独占したことが報告された。

専門家の視点

2025年の風力発電設置容量が178GWで過去最高を記録し、上位5社を中国メーカーが独占した事実は、実体として明確です。この数字は、中国国内の旺盛な需要と製造能力の拡大が牽引したもので、技術的・経済的合理性に基づく現実です。一方で、物語は「世界の脱炭素が前進した」という単純な成功譚に傾きがちですが、ここには大きなズレがあります。中国市場の規模が世界全体の過半数を占める現状は、他地域の導入停滞を物語の背後で覆い隠しています。物語と実体が噛み合っていないのです。 期待のレイヤーでは、投資家は中国メーカーの成長を過大評価し、欧州勢の事業縮小を過小評価するリスクがあります。風力発電が世界の主力電源となるには、中国依存の是正と、送電網や蓄電池を含むシステム全体の整備が不可欠です。ここに制度と実行レイヤーの非対称性があります。 隠れた前提は「設置容量の増加=脱炭素の成功」です。しかし、稼働率や系統接続の制約を無視した容量の数字だけでは、実質的な発電量は評価できません。次の観測点は、中国国内の電力需要と輸出比率、そして系統制約の克服策です。風力の物語は、量から質への転換を迫られているのです。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る