制度・政策

カーボン市場の「ICVCM」、新ルール体系に向け意見公募を開始

2026-05-13
ボランタリーカーボン市場のICVCMが、「中核炭素原則(CCP)」とその評価枠組みの一貫した解釈・適用に向け意見公募を開始しました。

専門家の視点

ICVCMが開始した今回の意見公募は、既存のCCPや評価枠組みを即時変更するものではなく、解釈や適用を体系的に整理する枠組みの提案に過ぎません。具体的なルール文書の策定は2026年第4四半期以降であり、現時点では市場参加者への直接的な影響は限定的です。記事は「透明性が高く予測可能な対応」という肯定的なフレーミングで語られていますが、実際には長期のプロセスであり、今すぐの制度変更を期待する読者にはギャップが生じるでしょう。また、ESG Journalの実務ガイド宣伝が記事末尾に挿入されている点は、客観性を損なう可能性があります。ズレの類型としては、時制の操作に近いものがあり、将来のルール整備をあたかも現在進行形の成果として印象づける危険性があります。本来、カーボンクレジット市場の誠実性向上が目的であるべきところ、特定の基準や枠組みの整備自体が目的化していないか注視する必要があります。日本企業やGX人材にとっては、現段階では実務対応を急ぐ必要はないものの、意見公募への積極的な参加を通じて自社の立場を反映させることが、将来のルール形成において有意義な影響力を発揮する鍵となるでしょう。

5月6日、ボランタリーカーボン市場の誠実性評議会(ICVCM)は、「中核炭素原則(CCP)」とCCP評価枠組みの一貫した解釈・適用・発展を支えるため、新たな「CCPルール体系案」に関するパブリックコンサルテーションを開始した。意見募集期間は5月5日から6月7日までである。 今回の提案は、既存のCCPや評価枠組みを現時点で書き換えるものではなく、解釈、技術的適用、実施上の課題に対し、より体系的で透明性が高く、予測可能な対応を可能にすることを目的としている。 ICVCMは、これまでのプログラム評価、方法論評価、継続的改善作業、ステークホルダーとの対話を通じて得た経験に加え、科学的知見、規制、市場慣行の変化に対応する必要性を示した。今回の意見公募では、ルール体系全体の構造、解釈文書、技術通知、明確化文書などの役割、移行措置の設計と実施について意見を募る。 寄せられた意見を踏まえ、ICVCMは最終案と意見概要を理事会に提出する。承認された場合、このルール体系は今後の規制的文書を導く手続き上の枠組みとして採用される。ただし、既存のCCP要件や評価結果に直ちに変更を加えるものではない。具体的な解釈文書や技術通知などの策定は、2026年第4四半期から始まる予定である。 原文:Integrity Council invites all stakeholders to respond to its public consultation on CCP rule architecture日本語参考訳:インテグリティ・カウンシルは、CCPルールアーキテクチャに関する公開協議への回答をすべての関係者に呼びかけています。 ESG Journalでは、実務に役立つポイントや実践ガイド(テンプレート)を紹介しています!国内外においてサステナビリティ開示の高度化や制度化が進みつつあります。ぜひこの機会に自社の実務対応を再確認してください。🌍開示基準、保証など制度への対応に関連する実務ガイドはこちら>>> ✅業界別の指標の変更点を解説✅SSBJ基準開示との関連性を整理 ✅サステナビリティ情報の範囲対象の考え方✅サステナビリティ情報と財務情報の結合の解説 ✅SSBJ基準における第三者保証とは✅今から企業が準備できる開示準備のポイント

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