企業動向

【国際】96%の企業がサステナビリティ戦略実践を継続。外部環境が主な障壁。モルスタ調査

2026-05-12
モルガン・スタンレーの調査によると、96%の企業がサステナビリティ戦略の実践を継続しており、外部環境が主な障壁となっていることが判明した。

専門家の視点

96%という継続率は、サステナビリティ戦略が景気変動や政権交代といった外部環境に左右されない企業の基本動作として定着したことを示す数字です。しかし、記事が指摘する「外部環境が主な障壁」という表現には、構造的な見落としがあります。外部環境は「言い訳」として機能する一方で、戦略の中身が売上高成長や収益性といった内部KPIとどう接続されているのかが不明瞭なままです。ここにあるのは物語欠落の構造です。企業は「継続」という物語を公表しますが、その戦略が市場の期待や規制強化にどう応答するのか、具体的な経路が示されていません。次の観測点は、企業が開示するサステナビリティ指標と財務指標の相関分析が進むかどうかです。外部環境を障壁とする限り、戦略の有効性検証は永遠に先延ばしにされます。継続することと、その効果を証明することは別次元の課題であり、後者こそが将来の資本コストに直結するため、投資家はそちらを注視すべきです。測定と説明責任を欠いた継続率は、数値上の安定でありながら実質的な停滞を意味します。

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