【国際】IRENA、24時間安定供給型再エネの経済性分析。高資源地域で火力発電より競争力 | Sustainable Japan | 世界のサステナビリティ・ESG投資・SDGs - Sustainable Japan
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が、24時間安定供給型(ベースロード)再生可能エネルギーの経済性を分析し、高資源地域では火力発電より競争力があると報告した。
専門家の視点
IRENAの分析は、24時間安定供給型再エネが高資源地域で火力発電より経済的に優位になるという、これまでの「再エネは不安定でコスト高」という前提を覆す内容です。実体としては、太陽光や風力に蓄電池を組み合わせたシステムのコスト低下が進み、特定条件下で既存電源との競争力を持ち始めたという事実があります。一方で、この分析は「高資源地域」という恵まれた条件を前提としており、日本のような再エネ資源が限られる地域や、送電網の制約が大きい地域への適用可能性は限定的です。物語は「再エネが主力電源になり得る」という希望を強調しますが、その背後にある地域依存性や、電力系統全体の安定化コストを含めた総合的な経済性の議論は不足しています。期待のレイヤーでは、この分析結果が投資家や政策立案者に過度な楽観をもたらす可能性があります。隠れた前提は「再エネの経済性は常に地域と技術の組み合わせで決まる」という点です。火力発電が持つ調整力の価値を市場がどう評価するかが、今後の電力市場設計の核心です。この議論の次の観測点は、日本で同様のシステムがどの条件下で経済性を確保できるかという具体的な試算です。