再エネ・技術

東電PG、大型連休中に出力制御、過去最大637万kW - ニュース - メガソーラービジネス plus - 日経BP

日経BP 2026-05-11
東京電力パワーグリッドが大型連休中に過去最大の637万kWの出力制御を実施したニュース

専門家の視点

大型連休中の出力制御が過去最大637万kWに達した事実は、日本の再エネ導入が物理的な受容限界に直面したことを示します。この数字は、太陽光発電の増設が系統容量を上回るスピードで進む一方、調整力や送電網の整備が追いつかない構造的な非対称性を露呈しました。 ここで問うべきは、出力制御が「再エネ抑制」ではなく「系統運用の正常化」であるという隠れた前提です。制御される側の事業者には収益機会の喪失が降りかかりますが、その補償制度や地域間の負担配分が透明に共有されているとは言えません。実行レイヤーとしてのアグリゲーターや蓄電池が市場に参加する余地はあるものの、時間軸の上では連休中の短期需給逼迫に間に合わないのが現状です。 期待レイヤーでは、再エネ比率向上という目標と実際の系統制約との乖離に、投資家の視線は厳しさを増すでしょう。物語先走りの構造であり、次の観測点は制御の補償設計と蓄電池導入の制度的スピードです。制度的な解決が実体に追いつかない限り、この制御は今後も毎年春の恒例行事となるはずです。

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