未来戦略10ブロック素案判明 四国はGX、造船で活性化 産業集積し、投資呼び込み
政府の未来戦略素案に、GXや造船での四国活性化が含まれ、産業集積と投資呼び込みを図る計画が示された。
専門家の視点
四国のGX・造船活性化戦略は、地理的優位性という実体は明確ですが、産業集積に必要な人材とサプライチェーンの整備が物語に追いついていない構造です。四国は再生可能エネルギーのポテンシャルが高く、瀬戸内海の造船クラスターも既存資産として存在します。しかし、戦略の核心となる「投資呼び込み」は、税制優遇や補助金だけでなく、電力系統の増強や港湾インフラの更新といった時間のかかる実体整備が前提です。ここに物語先走りのズレが生じています。政府の素案は産業集積のビジョンを掲げますが、実行レイヤーとしての四国各県の調整機能と、GX人材の育成スケジュールが曖昧なままです。隠れた前提は「四国に投資を呼べば自然と人材が集まる」という発想ですが、地域の人口減少下でこれは楽観的です。次の観測点は、素案に盛り込まれる具体的な数値目標と、電力系統増強の工程表です。造船分野では、GX燃料対応への転換が急務ですが、船主・海運会社との需給調整はまだ白紙です。両立しにくい事実として、産業集積のスピードとインフラ整備の時間軸があり、このギャップを埋める制度設計が示されない限り、四国の投資呼び込みは絵に描いた餅に終わります。