再エネ・技術

【国際】IRENA、24時間安定供給型再エネの経済性分析。高資源地域で火力発電より競争力

2026-05-10
IRENAが太陽光・風力とバッテリーを組み合わせた24時間再エネ電力の経済性を分析し、高資源地域では火力発電より競争力があると報告。

専門家の視点

IRENAの報告書は、太陽光・風力とバッテリーを組み合わせたシステムが、高資源地域では既存火力発電を下回る経済性を持つという実測データを提示しています。この事実は、再エネ変動性を理由にした従来の物語、つまり「安定供給には火力が必要」という前提を覆すものです。しかし、重要なのは、この経済性が「高資源地域」という条件付きで成立している点です。全世界のエネルギーシステムが一度に移行できるわけではなく、時間軸と地域差を無視した物語先走りは慎むべきです。現実には、送電網の整備や需給調整市場の制度設計など、実体が追いついていない部分があります。ここでのズレは、報告書のデータが持つ説得力と、各国の政策実行速度の隔たりです。次の観測点は、この報告書の数値を自国のエネルギー計画に反映する国が現れるかです。技術の経済合理性が示された以上、あとは政策がその実体を翻訳できるかどうかが、脱炭素移行の速度を決める構造です。

配信元の記事を読む →
← GXニュース一覧に戻る