再エネ・技術

エネルギー貯蔵システム市場 2035年に347億8000万米ドル規模へ拡大 脱炭素と再生可能エネルギー統合を加速するCAGR12.4%成長 - Newscast.jp

Newscast.jp 2026-05-07
エネルギー貯蔵システム市場が2035年に347億8000万米ドル、年平均成長率12.4%で拡大し、脱炭素と再エネ統合を加速するという市場予測記事。

専門家の視点

エネルギー貯蔵システム市場の2035年347億8000万米ドル、CAGR12.4%という数値は、再生可能エネルギーの出力変動を平準化する物理的必要性から導かれる実体です。風力と太陽光の導入拡大が進むほど、系統安定化のための蓄電池需要は構造的に増加します。この点で市場成長の方向性に疑義はありません。 問題は物語と実体の整合性です。記事の提示する市場規模は、リチウムイオン電池の価格低下を暗黙の前提としていますが、需給逼迫による価格高騰や、代替技術であるレドックスフロー電池や圧縮空気貯蔵の商用化速度がこの前提を崩す可能性があります。また、制度面では、日本の系統用蓄電池の収益性が需給調整市場や容量市場の制度設計に依存するという非対称性を見落としがちです。導入目標は明確でも、投資回収の実行レイヤーが官民の調整待ちという構造があります。 この記事が当然としている「市場拡大=脱炭素に資する」という前提自体が問い直しの対象です。蓄電池の製造過程における排出や、廃棄・リサイクル問題を織り込まなければ、ライフサイクル全体での脱炭素貢献は不透明です。

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