再エネ・技術

東ソー、山口・南陽事業所でバイオマス発電所を稼働開始。廃材系燃料等多様な燃料使用へ(2026.5) - 株式会社グリーンプロダクション

株式会社グリーンプロダクション 2026-05-08
東ソーが山口・南陽事業所でバイオマス発電所を稼働開始し、廃材系燃料等多様な燃料を使用する計画。2026年5月を予定。

専門家の視点

東ソーが山口・南陽事業所でバイオマス発電所を稼働させた事実は実体として確かなものです。塩ビ製造という電力多消費産業において、廃材系燃料を多様に使う仕組みは、調達リスク分散と脱炭素を同時に進める合理的な選択です。しかし物語の核となる「多様な燃料」の中身が曖昧なままでは、この取り組みが単なる既存設備の補助電源なのか、事業所全体の電力シフトなのか、外部からは判断できません。バイオマス発電の成否は燃料調達と熱電併給の設計で決まりますが、記事はその具体的な効率やCO2削減効果を示していません。ここに物語欠落の構造があります。隠れた前提への問い直しとして、廃材系燃料を「循環資源」と捉えるか「廃棄物処理の代替」と捉えるかで、この投資の意味は大きく変わります。前者なら原料調達の持続性が論点となり、後者なら廃棄物処理コスト削減としての経済計算が中心です。次の観測点は、この発電所が南陽事業所の総電力需要の何割を担い、稼働率をどう維持するかです。バイオマス発電は天候任せの再エネと異なり安定稼働が可能ですが、燃料投入量と発電量の実績が公開されるまでは、この取り組みは期待先行として評価を留保するのが妥当です。

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