ダイセルグループ、温室効果ガス削減目標がSBTiに認定!地球に優しい未来へ大きな一歩 - 全国ソーシャルビジネス事業者データベース
ダイセルグループの温室効果ガス削減目標がSBTi(Science Based Targets initiative)に認定された。
専門家の視点
温室効果ガス削減目標のSBTi認定は、実体としての科学性と物語としての信頼性を同時に獲得した点で重要な節目です。ただし、認定はあくまで目標設定の妥当性を示すものであり、実行段階の進捗そのものを保証するものではありません。ここに「物語先走り」の構造が潜んでいます。記事タイトルが「地球に優しい未来へ大きな一歩」と情緒的に語る一方で、削減経路の具体的なKPIや中間検証の仕組みが示されていなければ、投資家や市民の期待だけが先行します。次の観測点は、SBTi認定後の四半期ごとの排出量実績開示と、サプライチェーン排出量の算定範囲が実際の調達先にまで及んでいるかどうかです。また、化学メーカーにとっての本質的な論点は、製品ライフサイクル全体での炭素収支であり、自社排出量の削減率だけでは不十分です。時間軸で見ると、SBTi認定は可逆的な手続きですが、一度設定した目標を下方修正した場合の信用毀損は大きく、実行レイヤーを担う現場人材の育成と予算配分が遅れれば、物語と実体の乖離が明確になります。認定を一里塚と位置づけ、次なる検証点を明確に示すコミュニケーションが物語と実体の整合を保つ条件です。