再エネ・技術

炭素回収、利用および貯留(CCUS)市場2035年に696億5000万米ドル規模へ急拡大 CAGR28.1%が牽引する脱炭素化ソリューションの革新成長 - newscast.jp

newscast.jp 2026-05-06
CCUS市場が2035年に約696億5000万米ドル規模へ成長し、年平均成長率28.1%で拡大するという市場予測記事。

専門家の視点

CCUS市場の2035年696億5000万米ドル、年平均成長率28.1%という数字は、現状の商業規模と実証段階の技術を考えると、極めて楽観的なシナリオです。この成長率が前提とするのは、CO2の回収コスト低下と、貯留・利用先の大規模な社会実装が同時に進むことですが、現実にはCO2輸送インフラや貯留層の評価、法的な責任分担といった制度設計が追いついていません。物語先走りの構造であり、市場予測の数字が先行しているのです。特に、回収したCO2の「利用」は、原油増進回収のような化石燃料を延命させる用途と、鉱物化や合成燃料のような本質的な脱炭素用途が混在しています。この区別が曖昧なまま市場規模を語ることは、投資判断を誤らせるリスクがあります。次の観測点は、欧州や米国で実際に最終投資決定に至ったプロジェクトの数と、その建設スケジュールの遅延状況です。予測の前提となる政策支援の持続性も、政権交代ごとに変動します。CCUSは必要な技術ですが、それは基礎的な電化や再エネ導入が進んだ後の補完手段です。市場規模の拡大率だけを見て、脱炭素の主役だと錯覚するのは危険です。

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